Ready For Play

「学生時代に知りたかった」アメフトの知識をシェアしていきます。

ギャップの概念

こんにちは。 Ready For Playです。

 

 

今回はギャップについて掘り下げていきたいと思います。




特にランプレーを出す、止めるには必要不可欠な概念です。




プレーの反省の時にも、たびたび口にする言葉ではないでしょうか?




「ここのギャップが開いてる」と言われてもピンとこなかった経験はありませんか?

 

私も始めたての時は言っている意味がわからず、経験を重ねていく中で徐々に理解していきました。

 

アメリカンフットボールの原理原則となるギャップの考え方を理解して、戦略的にプレーにできるようになっていきましょう!





〜目次〜

 

1.ギャップとは?

 

2.ランプレーはギャップの攻防戦




1.ギャップとは?



ギャップとは、選手の両脇に生まれる空間のことを意味します。




少しわかりにくい言い方かもしれませんが、これがギャップを理解する上でもっとも正しい説明だと思っています!

 

意味が少しでもわかるようにこれから説明していきたいと思います。




主に以下の選手に対してギャップの概念を使います。

・オフェンス

・パントカバー

・キックオフリターン

フィールドゴール



選手の両脇に生まれる空間とは具体的にどういうことか?




下のイラストのヘルメットが選手だとすると、選手を境に両脇にギャップが2つ生まれます。

 

 

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もうひとり増えるとこんな感じ

 

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1人ならギャップは2つ、2人ならギャップは3つとなります。




並んでいる選手の人数+1つギャップは生まれる仕組みになります。




特に、オフェンスラインのセンター、パントやフィールドゴールのスナッパーを基準に横に2人ずつ並ぶことが多く、そこで生まれるギャップをAギャップ、Bギャップ、Cギャップと呼びます。

 

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並んでいる選手の人数+1つギャップは生まれることから、5人並んでいるので6つギャップが生まれます。



ギャップとは、選手の両脇に生まれる空間であること、理解いただけたでしょうか?




2.ランプレーはギャップの攻防戦




ランプレーにおいて、オフェンスはランニングバックが走れる空間を作り出さないとボールが運べません。



そのため、どこかのギャップをがら空きにさせたいわけです。



逆に、ディフェンスとしてはランニングバックに好きに走られたくないので、どこのギャップもがら空きにならないように守らなくてはいけません。



オフェンスはボールキャリアが1人いれば良いので、ブロッカーは最大10人となります。



ということは、生まれるギャップは11。



ディフェンダーも11人のため、単純計算で1人1ギャップ守る必要があります。

 

 

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ディフェンスとしてはこの11ギャップを守ってしまえばランは止まるようになっています。

 

しかし、パスも防がなければいけない以上、前線に11人も配置できないですよね。



その上、簡単に11ギャップを守らせられないように、オフェンスはランプレーの戦術を練っていくわけです。




今回はここまでとします。



このギャップの概念を踏まえて、以下についても別の記事で掘り下げていきたいと思います。

皆様も一緒に考えてみてください!



オフェンスはどうしたらランが出せるのか

 

ディフェンスはパスもある中で、どうやって11ギャップを守っていくのか




”あいつ”に勝つためのヒントが、ここにある。

 

 

 

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