体重ってどうやって増やすの?
アメフト部の皆様、こんにちは。RFPです。
今回は高校、大学でアメフトを始めたプレイヤーが恐らく最初に(?)ぶつかる壁である
「体重が増えない!」とおいう悩みを解決して行きたいと思います。
ポジションに限らず、ほとんどのプレイヤーは体重があった方が有利です。
コンタクトスポーツである以上、同じ条件で衝突して勝つのは当然重い方です。
仮にキレやスピードのために体重を抑える場合でも、目標体重をギリギリした選手と、一度体重を増やして筋肉を付けてから絞った選手では身体の仕上がり具合は雲泥の差です。
体重を自在に増減させられる知識があれば、アメフト人生やその後の私生活においても大きな財産になるでしょう。
〜目次〜
・体重の増減は、算数である
・消費カロリーの計算方法
・摂取カロリーの計算方法
・体重を増やすコツ
・体重の増減は、算数である
早速ですが、結論です。
「消費カロリーよりも、摂取カロリーの方が多ければ体重はほぼ必ず増えます。」
これ以上も以下もありません。全てはこれに尽きます。
「食べても太らない!」
と現役時代言い続けていた選手が、引退後にすぐに太った例は沢山見てきました。
これは単に摂取カロリーは変わらず、運動を辞めて消費カロリーが低下した事が要因です。
もちろん、代謝や消化機能には個人差がある為多少人によって太りやすい、太りづらいという事実は存在します。
しかし「どれだけ食べても体重が増えない」という事はあり得ません。増えていない場合は食べている量が足りていないのです。
ちなみに、皆さんは摂取カロリー、消費カロリーを数値化して意識した事があるでしょうか。
是非一度やってみて下さい。食事や材料に対する見方も変わってくるはずです。
・消費カロリーの計算方法
大まかな消費カロリーの計算方法は
基礎代謝+運動量
で考える事ができます。
基礎代謝とは人間が生きているだけで消費されるカロリーです。
例えば、175/70の20歳男性の基礎代謝は1752kcal/日です。
全く運動しなかった場合でも、食事から摂取したカロリーがこの値を下回れば筋肉や脂肪が分解され、エネルギーに回され体重は減少します。
※詳しくは 基礎代謝 計算 などで検索してみて下さい。
皆さんはこれに加えてハードな練習やトレーニングを行なっており、大量のエネルギーを消費しています。
消費カロリーにも計算式がありますが今回は割愛します。詳しく知りたい方はご自身で調べてみて下さい。
かなり大まかな計算ですが、ハードなアメフトの練習を3時間ほど行った場合、約2000kcalが消費されます。
先述の基礎代謝を加味すると、バックスの選手が体重を増やそうと思った場合には少なくとも4000kcalの摂取が必要になります。
(ラインの選手は基礎代謝が高まる為、より多くのカロリー摂取が必要です。)
お茶碗一杯のご飯(150g)のカロリーは役240kcalですので、仮にお米だけで上記を満たす場合にはお茶碗17杯(!)を食べる必要があります。
「食べているのに太らない」という方、本当に食べていると言い切れますか?
・摂取カロリーの計算方法
近年ではどんな食べ物でもカロリー表記があるため、摂取カロリーの計算は大変平易となっています。
材料毎のカロリー計算のアプリも各種出ていますので、是非調べてみて下さい。とても便利です。
"自分が何となく食べている食事の総カロリー量を知る"ことは身体作りの第一歩です!
是非一度カウントしてみて下さい。
慣れてくると食事の内容と量で、何となくその日に摂取した総カロリーがわかってきます。
最低限の予備知識としては
炭水化物1g=4kcal
タンパク質1g=4kcal
脂質1g=9kcal
という事だけ今回は覚えておいて下さい。
上記三大栄養素のバランスをPFCバランスといいます。
(こちらに関しては後日別の記事で詳しく解説します。)
・体重を増やすコツ
体重増減のカラクリさえ知ってしまえば、身体作りも簡単に思えてきたのではないでしょうか。実際にDBだった筆者も約年間で22kgの増量に成功しました。
私自身も学生時代はこの事実を知らず、むやみやたらに食べたり変なサプリメントに手を出したりしていました。
上記を踏まえた上で、より増量を効率的に行う方法は
"空腹な時間を作らないこと"です。
空腹状態、つまりエネルギーが枯渇すると人間は脂肪や筋肉を分解してエネルギーに変換します。
つまり空腹は増量の敵です。
体重を増やしたければ、隙あらばまずは何でもいいので何か食べてみて下さい。
(栄養素に関しては別記)
ちなみに消化吸収にも限度があるため、一度の食事の量を増やすよりもそれらを複数回に分けた方が健康的かつ効率的です。
少し長くなりましたが今回はここまでにします。
これからはより詳細に身体能力向上に繋がる知識も共有出来ればと思います。
これから摂らなければいけない食事の量を知り、ゾッとした方もいるのではないでしょうか。
メジャーリーガーのダルビッシュ選手も、学生時代一番辛かったのは食事の時間とインタビューで答えていました。
大谷翔平選手は朝3杯、夜7杯の食事を摂っていたそうです。
ハードな「飯トレ」は一流アスリートへの登竜門といっても過言ではありません。
簡単な事ではありませんが、食事でもライバルに差をつけましょう!
”あいつ”に勝つためのヒントが、ここにある。
Are you ready for play !?