【WRのポジション分類とその適性】
こんにちは、RFPです。
今回はWRのポジションに関してお話しします。
野球の外野手にレフト、センター、ライトと分類があるように、
WRにも細かな分類が存在します。
WRの各ポジションに求められる能力や動きを把握して、
適性に合ったポジションをプレー出来ているでしょうか。
〜目次〜
・WRのポジション分け、定義
- ポジション分類について
-アルファベットでの表記について
・各ポジションに求められる能力とその適性
-アウトサイドレシーバー
-インサイドレシーバー
-タイトエンド
・おまけ:試合に出て活躍するために
・WRのポジション分け、定義
ポジション分類について
みなさんのチームではどのようにWRのポジションを分類していますか?
恐らく多くの日本のチームではWRを以下のように分けていると思います。
-アウトサイドレシーバー
-インサイドレシーバー
-タイトエンド
また、チームによってはアルファベットでポジションを呼んでいる場合もあると思います。
-アウトサイドレシーバー:XやZ
-インサイドレシーバー:HやSやB等
-タイトエンド:Y
などと表記されます。
ちなみに、本場アメリカでは
一線目のアウトサイドレシーバーをスプリットエンド、
二線目ではフランカー、
インサイドレシーバーをスロットと呼んでいます。
※下図参照
図1:Wikipediaより引用
図2:https://howtheyplay.com/team-sports/Offensive-and-Defensive-Football-Positions-Explainedより引用
図1
図2
アルファベット表記について
余談ですが、なぜポジションをアルファベットで表す必要があると思いますか?
理由は一つではないと思いますが、チームでの共通言語を設けるというのが大きい目的と思います。
私の所属しているチームでは、
X: 狭い方のアウトサイドレシーバー
Z: 広い方のアウトサイドレシーバー
H: 広い方のインサイドレシーバー(1人しかインサイドレシーバーがいない時もH)
S: 狭い方のインサイドレシーバー(3 by 1のときはより内側にいるインサイドレシーバー)
Y: タイトエンド
U: 2人目のタイトエンド(狭い方)
といった具合でした。
これらを定義することで、
プレー名をつけるとき、
ミーティング等でコミュニケーションをとるとき、
試合や練習でのメンバーを管理するときなどにスムーズになります。
まだチームで統一の略称がない場合はこれを機に考えてみてもいいかもしれません。
・各ポジションに求められる能力とその適性
さて、話を戻します。
-アウトサイドレシーバー
-インサイドレシーバー
-タイトエンド
それぞれのポジションによって必要とされる能力は異なります。
例えばパスプレーにおいては、以下の能力が大事です。(他にも大事な能力は多くありますが)
-アウトサイドレシーバー:1対1の強さ
-インサイドレシーバー:カバーを見極めスペースを探す能力
-タイトエンド:狭いスペースを見つけボールをキャッチする能力
アウトサイドレシーバー
アウトサイドレシーバーは基本的にCBと対峙することが多く、CBは基本的にパスへの守備に重きを置いています。
パスを守りにくるCBに勝てばアウトサイドレシーバーへのパスは通り、負ければ通りません。
ディフェンスのカバーを素早く判断し、スペースを見つける能力も大事ですが、
アウトサイドレシーバーは1対1での強さも求められます。
1対1の強さは、スピード、高さ、ルートランニングの巧みさ、緩急、駆け引きの上手さ、球際の強さなど様々な要素があります。
※1対1の強さについては今後別記事内で考察を書きます。
インサイドレシーバー
インサイドレシーバーはLBやSFと対峙することがほとんどです。
LBやSFはCBと違い、ランプレーにも責任を持っている場合がほとんどです。
さらに、ゾーンカバーの際、フィールドをいくつかのゾーンに分けてそれぞれのゾーンを複数人で守ります。
そして、ゾーンカバーにも種類がいくつかあり、その種類ごとに誰がどのゾーンを守るかが変わります。
※ゾーンカバーについてや、ゾーンカバーを突破する技術については今後解説します。
イメージ図
https://www.baltimorebeatdown.com/2010/6/26/1538682/football-101-pass-coverageより引用
そのため、インサイドレシーバーはパスルートを走るとき、自分がボールをもらうべきスペースを見つける為に、
-誰がどこを守っているかをプレーが始まる前に予測する。
-プレーが始まってからもパスルートを走りながら見極める。
の2つが大事です。
そして、ゾーンカバーを判断し巧みに突破するためには、LBをスムーズにクリアする(バンプを処理したり、バンプさせないことでLBに邪魔をさせないこと)、SFとの駆け引きをするなどが重要になります。
タイトエンド
最後にタイトエンドです。
タイトエンドもパスプレー時はインサイドレシーバーは同様、LBもしくは SFと対峙することが多いです。
しかし、OLやDLも近くにいる場所でのパスがインサイドレシーバーに比べると多いです。
そのため、狭いスペースを見つけ、さらに密集の中でもボールを捕る能力が求められます。
インサイドレシーバー同様パスカバーを見極めることは大切ですが、いかんせん密集でのパスやランフェイクのパスが多いため、アドリブでスペースを探すこと、パスのタイミングを確り理解することが重要です。
以上、上記ようにWRの中でもポジションによって求められる能力は異なり、それに応じて適性も変化するのではないでしょうか。
みなさんのチームでは選手の適性や特性に合わせたポジション選びはできていますか?
・おまけ:試合に出て活躍するために
今回はWRのポジション分類とその適性についてお話をしました。
是非練習の時から試合や実践を意識してみてください。
レシーバーであれば
目の前に、CBやLB、その奥にはSFがいると思ってパス合わせに挑んでみて下さい。
さらに、例えばインサイドレシーバーが10yards outを合わせるのであれば、カバー2であればCBがリアクションしているからターンボールが来るのではないか?等をイメージしてみてください。
タイトエンドであれば
ブロックフェイクをしてからルートに出るパス等は
DEにヒットをしてLBが中にリアクションしてくるので、このスペースがあくのではないか、
LBがリアクションしなかったらターンボールが来るのではないか?
等イメージしながらやってみてください。
相手をイメージするだけで、いつもの練習パス合わせがより高度に、より実践的なものになるでしょう。
”あいつ”に勝つためのヒントが、ここにある。
Are you ready for play!?